僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

6/13のカープ 至高の投手戦 薮田力投、田中殊勲打で交流戦首位タイ浮上 オリックス戦

6/13のカープ試合速報です、バファローズ戦は1-0でカープが勝ちました。

薮田投手と金子投手の一歩も譲らぬ投手戦、7回まで両チームがセカンドにランナーを進めたのは1度ずつのみ。そんな中で粘って球数を投げさせていたのが最後に効いたか、田中選手が高めに浮いたチェンジアップを逃さず殊勲のタイムリーツーベースを放ち1点を奪うと最後は今村投手がピンチを迎えながらも抑えきりました。3連戦初戦を取って連敗ストップと同時に交流戦首位タイに浮上です。 

 

試合記録

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1
広島 0 0 0 0 0 0 0 1 X 1 5 0

 

投手情報 

勝利投手 薮田 (6勝1敗0S)

敗戦投手 金子千尋 (6勝4敗0S)

セーブ   今村 (1勝1敗12S)

オリックス 金子千尋 - 伊藤

広島 薮田 、今村 - 會澤 、石原

本塁打   なし

 

試合概要

試合は薮田投手、金子投手の先発で始まります。

  

初回の薮田投手の立ち上がり、先頭の西田選手に初球、高めのストレートをレフトフェンス際まで運ばれますが、松山選手がフェンスに当たりながらもジャンピングキャッチ、好守で盛り立て1アウトを取ります。

続く安達選手をピッチャーゴロに打ち取り2アウト、中島選手にはセンター前ヒットを許しますがロメロ選手をピッチャーゴロに打ち取り無失点。

味方の好守に助けられ、立ち上がりをしっかり0に抑えます。

 

対する金子投手もカープの誇るタナキクマルを内野ゴロ3つで三者凡退、試合は静かな立ち上がりを見せます。

 

2回は両チームともに2アウトからヒットが出ますが得点圏にランナーが進むことなくともに無得点、3回も同じように両チームともに2アウトからフォアボールでランナーが出ますが得点圏にランナーが進むことなくともに無得点。

両チームとも似たような展開をたどり、試合は投手戦の様相を呈します。

 

先にチャンスを掴んだのはカープ。

4回の裏、丸選手がフルカウントから高めのストレートを見送りフォアボールでこの試合初めて先頭バッターが出塁します。

しかし、続く鈴木誠也選手が外角低め、ボール気味のカットボールに手が出てピッチャーゴロダブルプレー。

チャンスを広げることができません。

 

続くチャンスもカープ。

5回、先頭新井選手が外角高めのストレートを逆らわずにライト前へ運んで出塁すると、続く松山選手も外のシュートをレフト前へ流し打ちノーアウト1, 2塁のチャンスを掴みます。

 

打席には會澤選手。

ここで金子投手は丁寧に外角をついてきます。

外角低めの出し入れで2ボール2ストライクと追い込んで最後は外のスライダーに空振り三振。

ここは金子投手の制球力が勝りました。

 

続く薮田投手は外角低めのストレートを3球続けてバットに当てることができずスリーバント失敗で2アウト。

 

期待のかかる田中選手でしたが、内角低めのボール気味のストレートを打ち上げキャッチャーへのファールフライ、チャンスを得点につなげることができません。

 

4回、5回と三者凡退に抑えていた薮田投手でしたが6回にこの試合初めてのピンチを招きます。

 

 

先頭西野選手にフルカウントからの7球目、低めのシュートをセンターへはじき返され出塁を許します。

 

安達選手はバントを試みますが、キャッチャーへのファールフライで1アウトを取りますが、中島選手にストレートのフォアボールを与え、1アウト1, 2塁とこの試合初めて得点圏にランナーを背負います。

 

ここでロメロ選手相手に3ボール1ストライクとカウントを悪くしますが外のカットボールをファールにさせてフルカウントにすると、最後は内角低めへのシュートで空振り三振を奪います。

 

続く小谷野選手には追い込んでからの4球目、内角ストレートをはじき返されますがセカンドライナーに打ち取り、ピンチを脱します。

 

6回裏、7回表と両投手とも一歩も譲らず三者凡退に抑えます。

7回裏、カープは2アウトから松山選手がフォアボールを選んで出塁すると代走の野間選手が會澤選手の初球にスタート。

 

良いスタートを切り勢いに乗ったスライディングでセーフ、盗塁成功、かと思いましたが勢い余ってベースから足が離れてしまいタッチアウト。

嫌な感じで7回の攻撃を終わります。

 

しかし直後の8回の表を薮田投手がまたしても三者凡退に抑えて、野手の援護をひたすら待ちます。

 

するとその裏、ついに打線が期待に応えました。

先頭の會澤選手がセカンド西野選手の落球で出塁すると代走に天谷選手を起用。

薮田投手の打席で代打・石原選手がきっちり送りバントを決めて1アウト2塁と金子投手を攻め立てます。

 

打順は先頭に戻って田中選手。

1-1からの3球目、チェンジアップが高く浮いたところを見逃さずに捕らえると打球はライトへのタイムリーツーベース。

カープがついに1点を先制します。

 

なおも1アウト2塁のチャンスで菊池選手がピッチャーゴロに倒れて迎えた丸選手。

2ボール1ストライクから外のシュートをレフト前にはじき返しますが、前進守備に阻まれホームには帰れず2アウト1, 3塁とチャンスを広げます。

 

この場面で鈴木誠也選手は外角低めのボール気味のチェンジアップを打ち上げてしまいセンターフライ。

金子投手に踏ん張られ、追加点は奪えません。

 

1点差の最終回のマウンドには守護神の今村投手。

先頭中島選手は外角高めのストレートで空振り三振に打ち取り1アウト。

続くロメロ選手はフルカウントから内角へのストレートが外れてフォアボールで1アウト1塁。

 

小谷野選手を初球のフォークでセカンドフライに打ち取り2アウトまでこぎつけますが、T-岡田選手にフォークをライトへヒットを打たれ2アウト1, 3塁のピンチを迎えます。

打席には代打・マレーロ選手。

外角フォークが外れた後ストレート2球で追い込んで迎えた4球目、外に落としました。

このボールにマレーロ選手のバットは空を切り、空振り三振でゲームセット。

 

息詰まる至高の投手戦を制したカープ、3連戦の初戦を取って連敗を止めると同時に交流戦首位タイに浮上です。

 

 

 

試合感想

薮田投手が3度目の先発で最高の投球を披露してくれました。

今シーズン初先発、6回無失点に抑えたライオンズ戦でも十分な好投でしたが、その時は制球は甘く、抜群の球威で押し切った内容でした。 

 

立ち上がりの西野選手の打球への松山選手のフェンスに当たりながらのジャンピングキャッチ。

あれが本当に大きかったですね。

 

立ち上がりいきなりノーアウト2塁と1アウトランナーなしでは天と地ほどの差があります。

金子投手も出色の出来だっただけになおさらです。

守備はそれなり、という評価の松山選手ですが、今日は得意の打撃ではなくその守備でチームを救いましたね。

 

唯一危なかったのは6回。

その西野選手にヒットで初の先頭バッターの出塁を許すと、バランスが崩れ制球をやや失いました。

 

しかし何とかロメロ選手にボール球を振らせて三振を奪うと、最後は野手の正面へのライナー。

ほんの少しの運を味方に、唯一のピンチを切り抜けてみせましたね。

 

正直に言うと、土曜日までは今日の先発は開幕以来ローテーションを守っていた九里投手ではないかと思っていましたが、6連戦初戦でこれだけのピッチングを見せてくれる投手をローテーションから外すなんてとんでもない考えでしたね…。

8回115球3安打2四球無失点で11奪三振、まさに非の打ちどころがない完璧なピッチングでした。

 

今村投手はピンチを迎えましたが、その高い奪三振率を今日も発揮してくれました。

フォアボールの多さがクローザーとしては気になりますが、それでも良く抑えてくれています。

今日もしびれる1点差を逃げ切ってくれました。

 

9回を投げる投手は追いつかれなければなんでも良い、それくらいの精神的な図太さがないとやっていけないくらいのプレッシャーのかかる重要なポジションです。

これからも今村投手のセーブ数が増えていくのを楽しみにしたいと思います。

 

 

打線は相手のミスにつけ込んだ形にはなりましたが、打てないながらも粘り強い攻撃で金子投手に7回までに112球を投げさせていたのが最後に効いたことも忘れてはいけないと思います。

田中選手が打ったチェンジアップが高めに浮いていたのと決して無関係ではないでしょう。

 

もちろん薮田投手が無失点に抑えてくれたからこそ、ではありますが、打てないなりにファールで粘る、簡単には凡退しない攻撃を積み重ねたからこその1点だったと思います。

 

鈴木誠也選手は今日はダブルプレーやチャンスでの凡退など特に印象に残る凡退がありましたが、4番が打てなくても好投する相手エースから貴重な勝ち越し点をもぎ取れた、その事実で今日は十分ではないでしょうか。

 

土曜日の楽天戦からこういう競った投手戦を取れていなかったので、今日その似たような展開で勝ち切れたことはチームにとって非常に大きいと思います。

打ち勝つ以外にも勝つパターンを持っていることは優勝を狙ううえで不可欠、ロースコアの競った終盤に弱いという印象を拭い去れたのは大きいですよね。

 

野間選手の勢い余っての盗塁失敗、痛いミスでしたが日曜日にアウトになりながらもあのしびれる場面で再度スタートを切る勇気には感心しました。

タイミングはセーフでしたね。

今日の教訓で今後はさらに頼もしい代走としての活躍が期待できる、いや、そうなってもらわないと困ります。

今後の野間選手に期待しましょう。

 

6/14の試合展望

予告先発はカープが大瀬良投手、バファローズは東明投手です。

 

大瀬良投手はここまで10試合に登板、4勝0敗防御率は3.03。

前回登板となったファイターズ戦では、援護に恵まれる展開ながらピリッとしませんでしたが、後半しり上がりに調子を上げて7回3失点にまとめて勝ち投手となっています。

 

打線に助けられている部分は大いにありますが10試合に投げて0敗はなかなか達成できるものではありません。

今日の薮田投手のピッチングに刺激を受けて、今シーズン最長の8回のマウンドまで上がってくれる、そんな展開を期待しましょう。

 

対する打線の相手は東明投手です。

交流戦から先発を任されており、ここまで2試合に登板、0勝0敗防御率は4.50。

前回タイガース戦では4回4失点でマウンドを降りていますがその前のスワローズ戦では6回1失点と好投しています。

 

ローテーション生き残りをかけたマウンドとなるだけに、気合十分でカープ打線に向かってくることが予想されます。

 

ここ3戦当たっていたエース級のピッチャーではないだけに、今の打線の状態を図るには良い相手ではないでしょうか。

 

今日勝って、交流戦首位タイに浮上、自力での交流戦優勝が復活したカープ。

厳しい試合がまだまだ続きますが、せっかくの機会です。

 

マツダでの地の利を生かして、一丸となって勝ち取りましょう!

引き続き、一戦一戦、チーム一丸で明日も頑張ろう、カープ!

 

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