僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

5/28のカープ 巨人戦 これぞチーム一丸 守って粘った逆転劇

 

5/28のカープ、ジャイアンツ戦は3-2でカープが勝ちました。

中村祐太投手が初めて援護がない中、投げ合う展開も最少失点にしのきます。あとを継いだ中継ぎ陣も無失点リレー。打ちあぐねた田口投手からエルドレッド選手が起死回生の同点ホームランを放つと最後は代打西川選手が一振りで決めました。最後は一岡投手が試合を締め、カープ5連勝です。

 

試合記録

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
広島 0 0 0 0 0 0 2 0 0 1 3 8 0
巨人 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 6 0

 

投手情報 

勝利投手  今村 (1勝1敗8S)

敗戦投手 カミネロ (0勝2敗13S)

セーブ  一岡 (1勝2敗1S)

広島  中村祐、中田、中崎、ジャクソン、今村、一岡 - 會澤、石原

巨人 田口、マシソン、カミネロ - 小林

本塁打   エルドレッド13号(7回表2ラン)

 

試合概要

中村祐太投手と田口投手の先発で試合が始まりました。

 

初回、カープは田中選手が田口投手の立ち上がり、真ん中付近のストレートをセンターへはじき返し出塁しますが、菊池選手が追い込まれてからの内角スライダーをショートゴロダブルプレーでチャンスを潰してしまいます。

中村祐太投手は初回、三者凡退の素晴らしい立ち上がりを見せます。

 

続く2回、カープは鈴木誠也選手が外のチェンジアップをセンターへのツーベースを放ち、ノーアウト2塁のチャンスを作ります。

続くエルドレッド選手は外角ストレートを引っかけショートゴロでランナー進めず、安部選手は粘りますが外角ボールゾーンに逃げていくスライダーに空振り三振、堂林選手は内角スライダーに詰まってピッチャーゴロ、チャンスを生かすことができません。

 

中村祐太投手は2回も三者凡退に斬って取りますが、3回カープは立ち直ってきた田口投手の前にわずか5球で三者凡退に終わります。

 

その裏の中村祐太投手。

先頭長野選手を追い込んでから、勝負に行った外角ストレートをひっかけさせますがバウンドの高いサードゴロが内野安打となり先頭の出塁を許します。

 

小林選手見逃し三振、田口選手送りバントで2アウト2塁。

打順が先頭に返って脇谷選手はフルカウントからひざ元への際どいスライダーがボールとなり2アウト1, 2塁。

 

迎えた立岡選手も追い込んでから際どいコースに投げ続け、フルカウントで迎えた9球目を捕らえられライトフェンス直撃のタイムリーツーベース。

1塁ランナーの脇谷選手もホームを狙いますが、ここは鈴木誠也選手、菊池選手の強肩コンビの中継プレーでホームタッチアウト、先生は許しますが最少失点の1点でこの回を終えます。

 

追いつきたい打線ですが田口投手の前に4, 5回と連続で三者凡退、攻略の糸口も掴むことができません。

 

 

 

対する中村祐太投手は4回を三者凡退で終わらせますが5回に再びピンチを背負います。

先頭石川選手に外角スライダーをセンター前に打たれると長野選手は追い込みながらも勝負に行ったフォークが高く浮いたところを上手くライト前へ運ばれ0アウト1, 2塁、小林選手に送りバントを決められ1アウト2,3塁の追加点のピンチを背負います。

 

打席には田口投手、ここを三振で抑えて無失点への望みをつなぎたいところでしたが、 初球のスライダーが高く浮いたところを積極的に振りにきた田口投手にライト前へ運ばれ1点を追加されます。

 

なおも1アウト1, 3塁のピンチ。

今日の田口投手の出来を考えるとこれ以上離されるわけにはいきません。

脇谷選手には1ストライクから外角高めのスライダーを打ち上げさせセカンドフライ、先ほどタイムリーを浴びた立岡選手には再び粘られながらも最後は高めのスライダーでレフトフライ。

何とか後続を断ち切りこの回も最少失点で切り抜けます。

 

6回のカープの攻撃は中村祐太投手の代打・ペーニャ選手が1アウトからセンター前ヒットで4イニングぶりにランナーを出しますが後続が倒れ得点圏にランナーを置くことができません。

 

6回裏のマウンドには中田投手。

先頭坂本選手をフォアボールで歩かせると、続くマギー選手には初球の甘く入ったスライダーを叩かれレフトへのツーベース。

0アウト2, 3塁の大ピンチを招きます。

 

絶体絶命のピンチで阿部選手にはフォークを続け追い込むと最後は7球目、外角高めのストレートで空振り三振でワンアウト。

続く石川選手には一転、ストレートを続け追い込むと最後は外角低め、ボールに落とすフォークで空振り三振。

連続三振で2アウトまでこぎつけます。

 

長野選手を敬遠し、2アウト満塁で小林選手と勝負。

際どいボールに中々球審の手が上がらず3ボール1ストライクからの5球目、外角高めのストレートでピッチャーゴロ、ピンチを脱し、望みをつなぎます。

 

直後の7回のカープの攻撃、先頭丸選手が際どい低めのストレートに見逃し三振に倒れて1アウト。

続く鈴木誠也選手はフォアボールを選んで、打席にはエルドレッド選手。

 

1ストライクからの2球目、外角高めのストレートに振り抜くと高く上がりすぎたかに見えた打球ですが、そのパワーでスタンドイン。

起死回生の同点ツーランホームランとなります。

 

7回裏のマウンドには中崎投手。

先頭、田口投手の代打・村田選手をフォアボールで歩かせてしまい、続く脇谷選手に送りバントを許して1アウト2塁のピンチを招きます。

 

迎えた立岡選手は追い込んで迎えた4球目、高めのストレートで空振り三振、坂本選手はフルカウントから外角低めボール気味のスライダーでピッチャーゴロ、勝ち越し点を許しません。

 

8回のカープはマシソン投手の前に無得点、対するジャイアンツもジャクソン投手の前に三者凡退で無得点、試合は同点で9回に入ります。

 

9回表のカープは回をまたいだマシソン投手から先頭・鈴木誠也選手が追い込まれながらも外角高めのストレートに振りまけず、センターへフェンス直撃のツーベースで勝ち越しのチャンスを作ります。

 

打席には先ほど同点ホームランのエルドレッド選手。

ここは高めのボール球のストレートに空振り三振、続く安部選手はフルカウントから内角低めのストレートにピッチャーゴロ、堂林選手は外角低めのストレートに手が出ずに三球三振。

絶好の勝ち越し機を生かすことができません。

 

嫌な流れでしたがその裏、マウンドに今村投手が上がり、内野ゴロ二つと三振でわずか10球で三者凡退に片づけ、試合は2-2で延長戦に入ります。

 

 10回表のカープは代わったカミネロ投手から先頭の會澤選手がストレートに振りまけずライト前ヒットで出塁すると、代打石原選手が送りバントを決めて1アウト2塁、再び勝ち越しのチャンスを掴みます。

 

打順が先頭に返って田中選手は1ストライクから高めのストレートにショートフライに倒れて2アウト。

菊池選手のところに途中から代走で入っていた上本選手の打順でベンチは取って置きの代打・西川選手を起用します。

 

初球高めストレートを見逃して1ストライクで迎えた2球目、外角のカットボールを逆らわずに打ち返すと打球はレフトへの値千金、勝ち越しのタイムリーツーベース。

続く丸選手はセカンドゴロに倒れて追加点とはなりませんでしたが、貴重な1点を奪い3-2とこの試合初めてのリードを奪います。

 

10回の裏のマウンドには今村投手続投ではなく一岡投手が上がります。

先頭脇谷選手には追い込んでから粘られますが8球目のフォークでショートゴロに打ち取り1アウト。

続く立岡選手もストライク先行で追い込んで迎えた5球目のフォークでショートゴロ。

最後は坂本選手を外角ストレートで空振り三振に抑え、ゲームセット。

 

カープ、苦しい展開の中、チーム一丸で失点を最小限に抑え粘ったことでエルドレッド選手の起死回生の一発、最後は西川選手の劇的な一振りにつなげました。

上昇気流を離さず5連勝です。 

 

 

 

試合感想

中村祐太投手は過去2試合、立ち上がりに安定せず点を失っていましたが、今日は初めて順調な立ち上がりを見せました。

田口投手が相手で戦前から予想はされましたが、打線の援護がそれほど期待できない中で、序盤を上手く立ち上がったことは評価できます。

 

また、実際に初めて打線の援護に恵まれない中で相手のエース級と投げ合う試合展開で試合を壊さなかったこと、これも評価したいと思います。

今後、少なくともあと2試合程度は先発ローテーションで回る目処が立って首脳陣もほっと一息ついているのではないかと思います。

 

何より先制の場面で鈴木誠也選手、菊池選手の好中継で2点目を防いだことが大きかったです。

あの強肩コンビで間一髪のタイミングでしたので他のチームだったらあそこは追加点を許していたかもしれませんね…

 

中村祐太投手を勇気づけ、5回までの好投につながるプレーだっただけでなく、結果的には今日の勝ちに大きく貢献するキーとなるプレーだったと思います。

 

中田投手も先頭へのフォアボールはいただけませんが、ピンチを招きながらも高い奪三振能力が生き、ピンチをしのいで流れを呼び込みました。

中崎投手も先頭にフォアボールを出したのはいただけませんが、帰ってきてくれたことで中継ぎ陣の層が厚くなったのは疑いようがありません。

 

ジャクソン投手、今村投手は相変わらずブルペンを支え続けてくれていますし、驚いたのが勝ち越した後の10回のマウンドに一岡投手を送り込む首脳陣の采配。

今村投手が9回を10球で片づけてくれていただけに続投するかと思っていましたが、すっぱり代えてきました。

それも2試合連続で失点してしまった一岡投手に、です。

 

結果的にはこの采配が大当たり。

ストライクを先行する危なげないピッチングで1点差の緊迫した場面でジャイアンツの1-3番を三者凡退に斬って取り、今シーズン初セーブ。

勝負はまだ先、と言わんばかりの首脳陣の采配に脱帽です。

 

中崎投手の復帰から中継ぎ投手陣に良い風が吹き始めています。

あれだけ不安定だったのが嘘のように、この1週間は結果を出しました。

またそれにつられるように守りのミスも減っており、緒方監督の掲げる守り勝つ野球を再び体現できるようになってきて、頼もしいですね。

 

先発投手陣に大きな不安を抱えるだけに、中継ぎ投手陣が立ち直ったのはチームにとって大きいですね。

 

 

打っては何といってもエルドレッド選手。

 

今日は一発で試合の流れを変える力を持つ、その長打力の魅力をこれでもかというくらい見せつけてくれました。

 

フォアボールからの一発で同点。

今日の田口投手から2点を取るなら連打は期待できないだけにあれしかない、というような点の取り方でした。

 

あそこで一発が出ていなければ、そのまま8回あるいは9回まで抑えられていた可能性も高いだけに、大きな大きな一発となりました。

 

そして西川選手。

勝ちパターンの3投手に、そこに続く中田投手を使い切っていただけに早い回で勝ち越し点が欲しい展開、9回のチャンスを逃してこの回も2アウトまで取られた中での出番でした。

 

代打中心で出場する少ない打席で、一振りで仕留める集中力は早くも凄みをまとい始めていますね。

守備に課題はありますが、間違いなく大きな戦力です。

 

安部選手は左投手相手に今日は良いところなしでしたね、といっても他の野手も打てていませんので今日一日で判断することはできませんが、左相手に課題を残しているのは間違いないでしょう。

今後、実戦で経験を積む機会を上手く与えながら、課題を克服して不動のレビュラーの一角に食い込んでもらいたいところです。

 

カープ次週の試合予定

来週から交流戦が始まります。

カープは火曜日から敵地メットライフでライオンズ3連戦のあと、マツダに戻ってロッテとの3連戦です。

 

ライオンズはここまで25勝19敗で3位。

ロッテは14勝33敗1分の最下位です。

 

ライオンズとの初戦の展望はいつもの通り明日、予告先発が発表されてから書きたいと思います。

 

交流戦の過去の成績と交流戦全体の展望記事はこちら↓

bokuranocarp.hatenablog.jp

 

 

5連勝と久しぶりに上昇気流を掴んだカープ、流れが変わる交流戦にもこの勢いをつなげられるか。

今週は先発投手陣がしっかりとピンチをチャンスに変えてくれましたが、左右両エースの穴は簡単に埋められるものではありません。

 

交流戦中の復帰が予想されるジョンソン投手、腰の違和感で抹消されている野村投手の今後の復帰見通しと合わせて注目していきたいと思います。

 

来週からも一戦一戦、引き続きチーム一丸で頑張ろう、カープ!

 

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